その1・物語の注入
【 コンテンツの興りは物語がないがしろにされて始まる 】━━『ドラクエ』堀井雄二から受け継いだゲームデザイナーの血筋と物語体験 ― 同時に1万人が参加したミステリーARG『Project:;COLD』の舞台裏(電ファミニコゲーマー)より引用
藤澤氏:
だから、物語がないがしろにされていた場所に対して、ある程度準備ができたタイミングで物語を与えると、そこから急に新しいメディアが花開いていく、みたいなことが起こる。
さっきから「まだ誰もやっていない場所で物語を展開したい」という話をしているのは、そういう場面に立ち会いたいという思いが根底にあるからなんです。
藤澤さんがこれまでに関わってきたコンテンツで「物語が注入された」現場を参加できたものだとこの2つ。
「ブックメーカー」+「物語」→『予言者育成学園』
「ARG」+「物語」→「Project:;COLD」
今、藤澤さんのstorynoteが関わっているコンテンツである「ロゲットカード」。1年前なら「収集系コンテンツだから楽しい」という気持ちだけだったんだけど、「Project:;COLD」を楽しませてもらって、そのうえでインタビューを読んだ後だと、これにも「物語が注入」するのかなあというワクワクが加わってる。
「観光コレクションカード」+「物語」→????
コンテンツの生まれる瞬間に立ち会ってみたさがあるなあ。それが今運営されている「ロゲットカード」バージョン2と言えるような延長上にあるものなのか、山田さんや藤澤さんやstorynoteに関わる誰かが作り出すのか、そもそも観光コレクションカードに注入可能な物なのかは予測不可能だけど。
その2・写真とカリスマ
【 みんなの #ロゲットカード自慢 を発表しよう! 】ロゲットカードチャンネル公式
※山田プロデューサーの発言から引用
※「誓いの丘」の写真を撮影してくれた人がtweetキャンペーンに応募、当選?
「ロゲットカードは(富士山写真家である)橋向真さんのように、将来的にはいろんな写真家の方々に協力いただきたい
今は誰が撮ったとか(ロゲットカードに)書いたりしてないんですけど、ゆくゆくはこういう方が撮った写真ですって載せることが、写真も作品なので良いんじゃないかと」
観光コレクションカードで写真家にスポットを当てるのはいいなあ。
このブログの中の人がTVゲーム好きなのでTVゲーム関連で例えるなら、TVゲーム作った中の人の名前が表に出てくるようなものでしょう。
もちろんTVゲームによってはいろんな事情があって名前を出す人もいれば出さない人もいるように、ロゲットカードに写真を撮影してくれた写真家さんの事情もあるから、名前を出す人もいればそうでない人もいるという空気になってくれるといいんじゃないかと。
仮に写真家さんの名前が前に出てくるようになったら、ロゲットカードについてくるファンはいわゆる旅行や観光スポット巡りが好きな人の他に、以下のようなファンからも支持されそう。
・マンホールカードを集めていた「山田秀人ファン」
・ドラゴンクエストを作っていた「藤澤仁ファン」
・(new!)撮影者の写真が好きな「????(写真家)ファン」※????には橋向真の文字が入る?
他の観光系コレクションカード界隈の事情はしらないのでここでは触れないけど、少なくとも今は旅行好き・観光巡り好き以外の2本の柱を支持する人も集まっているので、普通といっては語弊があるかもしれないけど、普通の観光系コレクションカードよりはファンの人数というか裾野は広い、それだけアドバンテージがあるんじゃないかと。
ここに更に「写真家押しファン」という新しい柱が加わったら、「ロゲットカード」支持者はもっと増えそうなんだよなー。